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給与計算実務能力検定試験

   

 

 来週11/23(木)に給与計算実務能力検定試験が実施されます。

この試験については、給与計算業務に従事されている方や社会保険労務士の事務所等で働かれている方はご存じだと思います。実際、弊社でもこの試験を受けて見事合格したものが数名おります。

今回はこの試験がどのようなものなのか、みなさんに知っていただけたらと思います。

 

 給与計算実務能力検定試験は、給与計算業務に関する知識と実務能力を測定する検定試験です。

 これまで企業・組織に不可欠な業務でありながら、その実務能力を評価するしくみがなかった、給与計算・社会保険手続き業務について、その知識・実務能力を判定し、確かな評価を与える検定試験として実施します。実務能力開発支援協会が、一般財団法人 職業技能振興会と共同で創設したもので、内閣府認可機関の職業技能振興会が給与計算の実務能力を認定する検定試験です。

この検定試験を利用することで、

  •  ●現在の業務体系を一層堅固なものに構築することができる。
      (社会保険労務士としての知識・受験知識をフルに活用でき、プラスαの実務直結の資格に)
  •  ●勤務で実務をされている方は、実務経験に客観的な評価を得ることができ、スキルアップの手段として活用できる。
      (給与計算の資格を持つことで給与計算代行の信頼度アップ)
  •  ●事務所の職員の教育研修としても活用できる。
      (給与計算を仕組みからきちんと理解した給与計算スタッフの育成に最適)
  •  ●業務品質の向上、給与計算業務の標準化
      (給与計算ソフトによる事務作業ではなく、しくみを理解した業務によりミスの削減と担当者レベルの底上げに)

等、様々なメリットがあります。

私たちのように給与計算を実務で行っている者にとって、この試験のテキストを学ぶことは業務品質の向上につながります。現在複数の給与計算ソフトがあり、ソフトの内容は大変優秀でありますが、給与計算のしくみを理解していなければ計算前に行うソフトの設定や、ソフトではまかなえない緻密な計算等ができませんし、しくみを理解した上で業務をすることにより計算ミスの削減が期待できます。

 

 この試験には、2級と1級がありそれぞれ下記の通り区分されています。

<2級>
実務上の基礎となる労務コンプライアンスについて正しく理解し、基本的な給与の計算を行い、明細を作成できるレベルです。一般職員として、年末調整以外の通常の毎月の給与計算業務と賞与の計算ができます。

<1級>
労働法令や税務についても正しく理解し、複雑な制度やイレギュラーな給与体系にも対応可能、また年末調整も含め、年間を通じて給与計算に関するすべての業務に精通したレベルです。社会保険や税務等付随する手続きを行うことができ、給与計算業務のリーダーとして管理ができます。1級は計算問題が多く、より実務的な知識が問われます。試験では、実際の計算問題など、実務上のポイントを踏まえたものが出題されています。

年々受験者が増加しており、年間5000人以上が受験をしているようです。合格率は昨年の場合、【2級】70.67%(受験者1,705名中、1,205名合格)、【1級】51.94%(受験者2,164名中、1,124名合格)とのことです。

 実際にこの試験を受けてみて、給与計算の基礎や労働基準法等の法令を学び、これらの知識があることでお客様からの質問事項にすぐ回答ができたり、計算ミスも減ったりと実務にとても活かされていると感じています。特にこれから行う年末調整については、ソフトではなく手計算で学んだことにより円滑に計算を遂行することができました。

今年の年末調整業務に入る前に、改めてテキストを読み返して復習をしておこうと思います!

給与計算の実務を行っている方は、是非挑戦してみてください。

それでは、来週受験される方の合格をお祈りしております。

 

この試験に関してご興味のある方は下記リンクをご参考ください。

人事・総務・経理でつかえる資格取得|実務能力開発支援協会 (jitsumu-up.jp)

 

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